即答:ベトナム人の名前はどう呼ぶ?

ベトナム人の名前は基本的に「姓・ミドルネーム・名」の順番です。職場では姓ではなく最後の「名」で呼ぶことが多いため、入社時に本人が呼ばれたい名前とカタカナ表記を確認しておくのが安全です。

ベトナム人の名前は一般に「姓・ミドルネーム・名」の順に並びます。この記事では名前の構成と男女の例を整理し、職場で本人が希望する呼び方を確認するポイントを紹介します。

※ベトナム語の声調記号と母音記号は正しく反映されないことがあるため省略しています。

ベトナム人のよくある名前のパターン

ベトナム人の名前は、日本人とくらべると種類が少なく、まったく同じ名前のベトナム人も少なからずいます。

ベトナム人の名前の構成

ベトナム人の名前は、「姓」「ミドルネーム」「名」の3つから構成されています。たとえば、Nguyen My Tienであれば、姓がNguyen、ミドルネームがMy、名前がTienとなります。Nguyen(グエン)はメジャーな姓で、ベトナム国民の約3分の1が該当。Tran(チャン)、Le(レー)、Pham(ファム)、Hoang(ホアン)が続きます。ベトナムは東南アジアで唯一漢字文化圏のため、一部の例外を除いて名前に漢字をあてることができます。

基本的に名前で呼ぶことが多い

ベトナム人の姓は250種類ほどありますが、同じ姓の人ばかり集まることも珍しいことではありません。そのため、ベトナム人が名前を呼ぶときは、立場や年齢の違いにかかわらず、名前で呼ぶことが一般的です。上下関係や年齢による敬意を表現するのが人称代名詞。同年代や年上の男性は「anh(アン)」、同年代や年上の女性は「chi(チィ)」、年下の男女は「em(エム)」と呼びます。

日本人がベトナム人の名前を呼ぶ場合

ベトナム語は発音のルールが煩雑なため、日本人が正確に発音することは至難の業。そのため、ベトナム人を会社に迎え入れるときは、名前の呼び方を決めておきましょう。Phuongさんであれば「フオン」、Namさんであれば「ナム」という感じです。Ngocさんもよくある名前ですが、発音が複雑すぎてカタカナにすることは困難。「ノック」などで了承を得てみましょう。

ベトナム人男性によくある名前

ベトナム人の男性によくある名前は、一家の繁栄を担えるような、逞しさや能力を表現するものが目立ちます。

将来の出世を願う名前が多い

ベトナムでは、一家を支えるのは男性という考えから、強さや勇ましさ、リーダーシップを表現する名前がよく付けられます。Cuong(クオン)は、体の強さや権力の強さを表現する名前。将来に出世して、一家を支えて欲しいという願いが込められています。ズン(Dung)は勇気や勇ましさという意味。文字通り、勇敢な大人に育って欲しいという願いをあらわした名前です。

人生や性格にかかわる願う名前も人気

「このように育って欲しい」という願いを込めた名前も人気があります。よく見かける名前がAn(アン)。女性っぽく感じますが、男性の名前としても一般的で、平穏という意味があります。発音の難しさから日本人は苦労する、健やかさを意味するBach(バィック)さんと出会うことも多いでしょう。知性を意味するAnh(アイン)、明るさを意味するMinh(ミン)は、男女共によく命名されます。

縁起を重視するベトナムならではの名前も

ベトナム人は、部屋の配置に風水を取り入れる、困ったときに占いに頼る、幸運を呼ぶものを飾り付けるなど、縁起を重視する国民。そのため縁起の良さを表現する名前も目立ちます。Bao(バオ)は、宝物という意味。貴重である、高価であるというニュアンスもあります。ロン(Long)は漢字にすると「龍」で、幸運や繁栄が訪れることを願った名前です。

ベトナム人女性によくある名前

出世や繁栄を願う男性の名前とは対照的に、女性は外見や性格の美しさをあらわす名前が目立ちます。

花や季節にかかわる前は鉄板

ベトナム人は国花である蓮と共に写真を撮るのが大好き。旧正月になると、街はピンク色の桃の花や黄色の梅の花の造花で彩られます。そんな国民性もあり、女性の名前でとくに多いのが「花」をあらわすHoa(ホア)。花のように美しく育って欲しいという願い込められています。

似ている名前が多いこともベトナムの特徴

発音が微妙に異なることに気が付かず、うっかり違う名前で呼んでしまうことも、ベトナムの名前の難しさです。人気の季節である秋を意味するThu(トゥー)は、発音を少し間違えると全く異なる名前になるので注意が必要。An(アン)は平穏、Anh(アイン)は知性を意味する別の名前ですが、発音が似ているので混乱しがちです。どちらも男女共に人気の名前ですので、名前だけで性別を判断しないほうがいいでしょう。

美しさを意味する名前もよくある

ベトナムの女性はとくに美しさが重視されます。そのような背景もあってか、Quyen(クエン)やMy(ミイ)など美しさをあらわす名前にもよく出会います。Chau(チャウ)は宝石の輝きや貴重さ、Mai(マイ)は梅、Ha(ハー)は川、Thuyh(トゥイ)は水と、自然の美しさを表現した名前です。

まとめ

ベトナム人の名前は、発音を少し間違えるだけで、まったく意味が変わります。名前には特別な意味が込められているため、異なる発音で呼ばれることを嫌がるベトナム人も少なからずいます。そのため、事前に発音の難しさを説明したうえで、日本向けの発音の方法を決めておくと、コミュニケーションをとりやすくなると思います。

この記事を書いた人

ひこすけ
大学にて10年間勤務したのち、ベトナム現地企業にて、地方中小企業の販路拡大支援に従事する。大学では留学生、ベトナムでは現地スタッフ指導経験あり。日本語教育にも関わっていました。現在はライターとして活動中。

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採用・労務でベトナム人の氏名を扱うときの確認ポイント

ベトナム人の氏名は一般に姓・ミドルネーム・名の順で表されますが、採用書類では一般論から氏名を組み直さず、在留カードや旅券に記載された表記を本人と一緒に確認することが大切です。公的手続に使う氏名と、職場で希望する呼び方は分けて管理すると、誤記と呼び間違いを減らせます。

氏名情報は本人確認に必要な範囲だけで共有し、名札や社内チャットには本人が希望する表示名を使います。給与、社会保険、銀行口座、航空券などで表記が異なると確認に時間がかかるため、入社時に一度そろえておくと安心です。

  • 雇用契約、給与、社会保険では在留カードまたは旅券のローマ字表記をそのまま転記する
  • システム上で姓と名の分割が必要な場合は、担当者だけで判断せず本人に確認して記録する
  • 読み方、呼ばれたい名前、敬称を確認し、公的氏名とは別の項目で管理する
  • 給与口座や出張予約など、外部サービスへ渡す表記との一致を確認する

履歴書と在留カードで氏名の順番が違う場合はどうしますか?

公的手続では在留カードや旅券の表記を基準にし、履歴書との差を本人へ確認します。訂正が必要な書類と、本人が職場で希望する呼び方を分けて記録してください。

ミドルネームは省略してもよいですか?

社内の表示名では本人の希望に応じられますが、雇用契約、給与、社会保険などの公的・金銭的な手続では自己判断で省略せず、本人確認書類との一致を優先します。

職場ではどの名前で呼ぶのがよいですか?

入社時に読み方と希望する呼び方を本人へ尋ね、チームにも本人の同意を得た範囲で共有します。短縮名やニックネームを周囲だけで決めないことが基本です。

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ベトナム人の名前でよくある質問

ベトナム人に多い姓は何ですか?
Nguyen(グエン)が代表的で、Tran(チャン)、Le(レー)、Pham(ファム)、Hoang(ホアン)などもよく見られます。
職場では姓と名前のどちらで呼ぶべきですか?
ベトナムでは最後の名で呼ぶことが一般的です。ただし日本の職場では本人の希望、名札、在留カードや履歴書の表記を確認して統一しましょう。
発音が難しい名前はどう対応すればよいですか?
最初に本人へ呼ばれたい読み方を確認し、チーム内で同じ呼び方を使います。説明や教育では、短い言葉、文字、音声を組み合わせると確認しやすくなります。

採用担当者が次に確認したい実務ポイント

この記事の内容を採用・定着の現場で使う場合は、ベトナム人採用で知るべき文化の違い、ベトナム人と職場での日本語コミュニケーション、ベトナム人材の家族観と仕事の関係もあわせて確認すると、面接後の受け入れ準備までつなげやすくなります。

受け入れ手続きに進む前に

名札や社内システムの表記を決めたら、次は在留カードの氏名と雇用契約の突き合わせです。在職中のベトナム人材を受け入れるときは所属機関の変更にあたるため、特定技能の転籍・所属機関変更の進め方で本人と企業それぞれの届出期限を確認してください。土木・建築の現場で受け入れる場合は、建設分野の特定技能受け入れに分野固有の要件をまとめています。

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