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ピサンゴレンの衣はどう違う?|米粉と小麦粉、作り手の選択
ピサンゴレンは、バナナに衣をつけて揚げたおやつです。外側はカリッと、内側は甘くやわらかく。ひと口の中で二つの食感を楽しめるところが、揚げバナナならではの魅力です。
衣の粉には米粉や小麦粉が使われます。どちらを多くするか、衣をどのくらいまとわせるかで、同じバナナでも仕上がりの印象は変わります。「よく揚げてサクサクにすれば正解」と一つに決めず、作り手の好みをのぞいてみましょう。
米粉と小麦粉で変わる衣
米粉を多くした衣は軽く、米粉だけの場合には網目のような衣になる。作り手のアズリン・ブロアーが紹介するのは、そんな粉の使い方です。衣が控えめで、バナナの存在感を楽しむ仕上がりとして説明しています。
一方、小麦粉を多めにして、バナナが衣に包まれた仕上がりを好む人もいるといいます。薄い衣からバナナがのぞくものと、衣がバナナを包むもの。同じおやつでも、好みの分かれるところです。
ここでいう小麦粉は、英語の材料名では「all purpose flour」です。米粉を多く使うことと、米粉だけで作ることは別の話です。前者は衣を軽くし、後者は網目のような衣になると、ブロアーは説明しています。レシピを選ぶときは、粉の種類だけでなく、組み合わせにも目を向けると違いが見えてきます。
衣の材料としては、コーンスターチも登場します。ブロアーはつなぎを助けるものとして触れていますが、自分では使わず、祖母の台所でも使っていなかったと記しています。三種類の粉が挙がっていても、全部を必ず混ぜるという意味ではありません。
バナナと衣、それぞれを選ぶ
もう一人の作り手、アニタ・ジェイコブソンは、米粉にベーキングパウダー、ベーキングソーダ、砂糖、塩、水を合わせる衣を紹介しています。ターメリックは好みで加える材料です。小麦粉を多めにする衣とは、材料の組み合わせから違います。
バナナにも選択肢があります。ジェイコブソンが挙げるのは、ラジャ・バナナ、サバ・バナナ、プランテン。本人はラジャを好むものの、手に入らないためサバで作っていると書いています。好みだけでなく、手に入りやすさもレシピの選択につながっています。
そのレシピで選ぶのは、皮が黄色くなり、黒い斑点が出るまで熟したバナナです。種類の名前だけを覚えるより、作り手がどんな状態の実を選んでいるかまで読むと、材料のイメージがぐっと具体的になります。
作り方にも工夫が見られます。皮をむいたバナナに、根元を残して縦に切り込みを入れ、扇のように開く方法が紹介されています。衣をまとわせて揚げるだけでなく、途中で衣を油に少しずつ落とし、できた細かな衣をバナナにまとわせる工程もあります。これはジェイコブソンのレシピの工夫です。
いちばんサクサクが、いちばん好き?
カリッとした衣を目指す作り手がいる一方、ブロアーは、とびきりサクサクした衣を自分は求めていないと話しています。衣の厚みや歯触りは好みの問題で、最もサクサクしたものや、衣が最も少ないものが一番とは限らない、という考え方です。
二人の紹介を並べると、ピサンゴレンを見る楽しみが増えます。衣はバナナを薄く覆っているのか、しっかり包んでいるのか。粉は何を選んでいるのか。揚げたバナナという身近な形の中に、作り手が選ぶ余地があります。
身近にピサンゴレンを作る人がいたら、「衣は厚めと薄め、どちらが好き?」と聞いてみるのもよさそうです。正しい作り方を当てる話ではなく、おいしいと感じる食感を聞く話。好きな衣を見つけるところから、このおやつを楽しんでみてください。
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参考資料・注記
Anita Jacobson: Pisang Goreng - Indonesian Fried Banana(リンク確認日:2026年10月19日)
Azlin Bloor: Pisang Goreng Recipe (aka Goreng Pisang)(リンク確認日:2026年10月19日)
注記:紹介した材料・形・作り方は、各地の紹介例や作り手のレシピに基づきます。
