
外国人雇用
ベトナム人の英語力は?話せる割合・発音の特徴・仕事で通じるコツ
この記事で分かること
検索で多い疑問にすぐ答えられるよう、基礎知識だけでなく、採用担当者が職場で確認すべきポイントと関連記事への導線を整理しています。
日本で働くことを目指しているベトナム人の多くは母国で日本語を習得しています。とはいえ、日本語学習の教科書と実際のコミュニケーションのあいだにはギャップがあるため、言いたいことが上手く伝わらないことが多々あります。そのようなとき、英語を差しはさみながら会話できると、仕事の幅がグンと広がります。
ベトナム人の英語力はどのくらいあるの?
ベトナム人はどれだけ英語が話せるのか見当がつかない人もいるかもしれません。しかし、実は私たちが思う以上に英語が話せます。
ベトナム人の英語力は123か国・地域中64位(EF EPI 2025)
EF(イー・エフ・エデュケーション・ファースト)が公表している「EF英語能力指数(EF EPI)」は、英語力による国・地域のランキングです。2025年版は、123か国・地域の成人約220万人のテスト結果にもとづいています。(出典: EF「EF English Proficiency Index 2025」、2026年10月14日確認)
EFのベトナムのページによると、ベトナムは世界64位で、スコアは500点です。前回より2点上がり、世界平均の488点を上回っています。(出典: EF「Vietnam」、2026年10月14日確認)
比べると、EFの日本のページでは、日本は世界96位、スコアは446点です。(出典: EF「Japan」、2026年10月14日確認)
ベトナム国内では地域と技能で英語力に差がある
同じEFのベトナムのページでは、地域別のスコアは紅河デルタ(Red River Delta)が526点、メコンデルタ(Mekong River Delta)が464点です。都市別ではハノイが532点、ホーチミン市が508点でした。技能別に見ると、読む(522点)と書く(508点)に比べて、聞く(470点)と話す(461点)が低く出ています。(出典: EF「Vietnam」、2026年10月14日確認)
英語の資格や書類の印象だけで判断せず、出身地や職歴によって英語力に幅がある前提で、会話の力を一人ひとり確かめることが大切です。
ベトナム人の英語力は仕事を通じて磨かれる
ベトナムの市場に行くと、巧みな英語で接客するベトナム人をたくさん見かけます。なかには、英語に加えてフランス語、日本語、中国語、韓国語などを話せることもあります。
ネイティブ級の英語力があるベトナム人も多数
ベトナムでは、小学校から語学教育に力を入れており、高校生になるとネイティブ級の英語力を持つ若者と出会うこともあります。そのような若者は、小さいころから英語の塾などに通い、英語力を活かせる好条件の仕事に就くことを目標としています。その場合、日本人側に一定の英語力があれば、日本語を介さなくても英語のコミュニケーションが十分に可能です。
ベトナム人は座学よりも現場のほうが得意
ベトナム人は語学力を高めるとき、座学よりも現場実践のほうが圧倒的に成果を出します。市場などで流暢な英語を使って接客する売り子の語学力は基本的に現地習得型。ベトナム人は、歌が上手いことから分かるようにとても耳が良く、外国語の聞き取りにも苦労しません。そのため、多少の英語の知識があれば、実践を通じてすぐに上達するでしょう。
ベトナム人の英語には「クセ」がある
日本人の英語がジャパニーズ・イングリッシュと言われるように、ベトナム人の英語にもクセがあります。それを覚えておくことで、英語のコミュニケーションがとりやすくなります。
英語が得意なベトナム人ほど聞き取りが難しい
英語に自信のあるベトナム人はスラスラと英語を話しますが、何を話しているのかさっぱり分からないことがよくあります。そこで「ゆっくり話して」とお願いしても、意味不明のことも少なからずあります。それは、ベトナム人と日本人の英語の話し方に大きな違いがあることが原因です。
日本人は単語のひとつひとつを丁寧に発音する傾向があります。ベトナム人の発音はどちらかと言うと大雑把。発音しない音があったり、音を変化させたりするため、聞き取りにくいことがあるのです。ただ、英語が通じないのは日本人だけ。英語圏の人とは難なく話しているため、ジャパニーズ・イングリッシュとの相性の問題なのかもしれません。
ベトナム人の英語のクセ
ここで簡単にベトナム人の英語のクセをご紹介しましょう。基本的にベトナム人は単語の語尾を伸ばしません。例えばtaxiは「タクシー」ではなく「タクシ」。また、darkは「ダーク」ではなく「ダッ」というように、語尾の部分をスキップする傾向があります。
また単語の語尾の発音を省略することもベトナム英語の特徴。好きを意味するlikeは「ライク」ではなく「ライ」。「~できる」を意味するcanを「キャン」ではなく「カン」と発音する人が多いのですが、can notの「ノット」の発音が聞こえないため、同じように「カン」と聞こえることがあります。
ベトナム人とスムーズに英語で話すコツ
ベトナム人は、相手の英語力やコミュニケーションの状況にあわせて、ゆっくり話すことが得意ではありません。そこで、ベトナム人の英語が聞き取りにくいと感じたら、単語中心の会話にする、翻訳アプリを活用するなどの工夫をしてみましょう。また、日本人特有の英語の訛りをベトナム人に伝えておくこともおすすめ。ベトナム人は語学センスが高いため、ジャパニーズ・イングリッシュを踏まえて会話できるようになると思います。
まとめ
ベトナム人の雇用を検討するとき、日本語能力に興味が向かいがちです。しかし、英語が話せるベトナム人は、基本的な学力やコミュニケーション力が高いため、会社に活力を与える貴重な人材になる可能性が高いです。ベトナム人の採用を検討しているときは、日本語力にこだわらず、英語力に目を向けることも一案です。
この記事を書いた人
ひこすけ
大学にて10年間勤務したのち、ベトナム現地企業にて、地方中小企業の販路拡大支援に従事する。大学では留学生、ベトナムでは現地スタッフ指導経験あり。日本語教育にも関わっていました。現在はライターとして活動中。
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ベトナム人社員と英語で仕事をするときの確認ポイント
ベトナム人の英語力は、出身地域、学歴、職歴によって大きく変わります。前の節で紹介した EF EPI 2025 でも、国内の地域や都市によって点数に大きな差があり、技能別では読む・書くに比べて聞く・話すが低く出ています。都市部で大学を出た人や、外資系企業・観光業で働いた経験がある人は英語で業務の会話ができることが多い一方、日本語の学習を優先してきた人は、英語より日本語のほうが通じる場合もあります。国籍でひとくくりにせず、採用の段階で一人ひとりの英語力を確かめることが出発点です。
英語力を確かめるときは、資格のスコアだけでなく、実際の業務に近いやり取りを試すのが確実です。面接で作業手順を英語で説明してもらう、短い報告文を書いてもらうといった方法なら、話す力と書く力を同時に確認できます。入社後は、安全に関わる指示や雇用条件のように誤解が許されない内容を英語だけに頼らず、やさしい日本語や本人の母語の資料も併用してください。
- 面接で業務に近い場面(手順の説明・報告)を英語で話してもらい、資格のスコアと合わせて判断する
- 英語と日本語のどちらで指示を受けたいかを本人に確認し、チームで共有する
- 数字・時間・固有名詞は口頭だけでなく文字でも伝える
- 安全指示や雇用条件は英語だけで済ませず、日本語や母語の資料も用意する
ベトナム人社員とは英語と日本語のどちらで話すべきですか?
本人がどちらで指示を受けたいかを確認して決めるのが基本です。日本で長く働く予定なら日常業務は日本語を中心にし、複雑な説明や聞き返しが続く場面だけ英語を補助に使うと、日本語の上達と業務の正確さを両立しやすくなります。
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言語面の受け入れ準備
語学力の見極めだけでなく、入社後に伝わる日本語へ調整することも重要です。実務では、ベトナム人と職場での日本語コミュニケーションを参照してください。
